グレートベア

2月9日、日曜日。

リチャード・スミッテン『世紀の相場師 ジェシー・リバモア』読了。

なんとか土日の二日間で読み終えた。なんで読んだかというのはツイートにある通りだが、実際のところは希代の投資家の数奇な人生を描いたいわば伝記である。とはいうものの、自分にとっては確かに示唆はあった。例えば相場を予想してはならないとか、貪欲と恐怖はもちろん、希望すら持ってはいけないとか、価格以外のあらゆる情報を遮断しなければならないとか。予想してはならないということと希望を持ってはいけないということは似ている。感情を排斥して価格という事実だけを見ろということだが、ちょっと気になるのは1907年と1929年(いわゆる世界恐慌)の大暴落での空売りで巨万の富を得てグレートベア(相場でベアとは売り手を指す)と呼ばれたリバモアだが、相場が反転して下落に転ずると思って売りを仕掛けたのは予想ではないのか? というようなことだが、例えば最近(でもないか)で言えばトランプが当選したらドルは下落すると思い込んで大負けした自分の心理や感情を思い出すと、ああそういうことなのかと得心がいく。実際今でもコロナウイルスが蔓延することで売りだと思う人間もいれば逆に買いだと言う人間もいて、要するにそんなことを予想しても肝心なのは現実としてのレートがどう動くかであってそれ以上でもそれ以下でもない。情報は必要ないというのも極論のように思えるが、なんらかの情報によって相場が動いたということは後になって証明されることであってリアルタイムの相場が動いているときには何が原因かなどということはどうでもいいということである。分かりやすく言えばトランプがいつどんなツイートをするかなんて誰にも分からないわけで、ましてやそれで相場がどう動くかなんて実際に動いてみないと分からない。結局は相場が上に動いているのか下に動いているのか、それとも動いていないのかというそれだけのことである。

それにしても、トレードの大敵である感情を律することにかけては天才的であったリバモアでさえも、3度(いや4度かな?)破産している。そしてそこから再び這い上がっている。とすると、破産することもまた、必要な経験なのだろうかなどと思ってしまう。結局リバモア自身は離婚を契機とした4度目の破産後感情の渦に飲み込まれ再起できず最後は自殺してしまうのだが。そういう意味でもこれは悲劇である。

もうちょっと具体的なトレード上のヒントとしては、ポジションを分割して建てるということがある。最終的に持つ予定のポジションのまず5分の1を打診で持ち、逆行すれば損切り、利益を出すようであれば5分の1ずつ追加していくという手法。なるほどなあと思うものの、短期トレードでそれをやるのはなかなかに難しい。とはいうものの、同じポジションの分割でもナンピンばかりになってしまう自分とは真逆であるが故に参考になる。かといって自分自身の手法を180度変えるつもりもない。リバモアのルールでは10%の損失で決済(損切り)するということだが自分には10%というドローダウン(含み損)はあまりにも大き過ぎる。と思ったのだが考えてみると今年に入ってもっぱら海外FX会社を使って少ない資金で高いレバレッジでトレードしているので、10%以上のドローダウンを持ったりはつい先日もあったのだった。とすると、つまりあれはやり過ぎだったということになる。

海外FXに関してはキャッシュバックについて書こうと思ってはいるのだが、昨日今日と本を読むので一杯で明日以降に持ち越し。

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朝起きたら外は結構な雪だった。

というわけでとうとう「まともな」雪かきをしたのだが、たかが12分といえども大層疲れて昼過ぎになってじわじわと来た。それで午後に1時間ちょっと昼寝。今日も母の病院には夕方4時過ぎから行った。夕食の時間に合わせるためである。今日の母は寝ておらず起きていた。しかしその視線はどこかうつろで、何を見ているかよく分からない。とはいうものの、昨日まともに食べられなかった夕食を今日は起きてちゃんと食べた。7・8割ぐらい食べたか。それでちょっとほっとする。夕食時はそれほど熱もないようだった。これで快方に向かってくれればいいのだが。

病院からの帰り道はすべての道路ががんがんに凍結していた。結局、冬というものはいつかは冬の姿を見せるのだ。

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