一線

1月11日、土曜日。

今日も雪は降らなかった。夜、彼女との間に一線を引いた。

きっかけは午前中の彼女からの電話で「否定的なことばかり言われる」というようなことを言われたことだが、正直なところ正確にどういう文言を言われたのかは忘れてしまった。それはさほど重要ではなくて、それによって僕が考え込んだ、改めて考えた、ということ。結果的に気づいて驚いたのは、要因は彼女の人格障害ではないということだ。僕らは本質的な部分で噛み合っていなかった。常にどこかに無理があったということなんだと思う。

アマゾンで買った安物のペアリングを外した。要するに、何かを手に入れるから失うのかもしれない。3カ月ちょっと夢を見た。還暦になって、11歳も年下の彼女ができるなんて想像もできなかった。今の自分でもいいという女性は恐らく彼女くらいだろう。そしてそれを自分から手放すことになった。

雪はいつか必ず降るだろう。明日からただ単に元の一人の生活に戻るだけだが、しばらくは途方もなく寂しいだろう。そして、ちょっとずつ、ちょっとずつ年老いていくのだ。

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