境目

9月11日、水曜日。

正直昨日のようなつまらない日記を書くことは心苦しい。しかしながら実際問題として毎日あまりいいことはない。ただ生きているだけでありがたいという感じ。時系列順に書いているときは書くことがないときだ。今日もたぶんそんな風になるだろう。それが心底嫌になったら、日記ではなくてただのブログにすればいい。そもそも最初は日記じゃなかった。一時期薬でぐだぐだになって記憶と時間の認識が怪しくなったので、備忘録的に書くようになった。それだけだ。酷いときは記憶が頭の中で時系列順に並んでおらず、一週間とか一ヵ月とかという時間のタームの感覚すら怪しくなった。半年とか一年とかになるとお手上げだ。アルコールと睡眠薬を一緒に飲むと記憶が飛ぶというが、そんな感じ。とはいうものの、もう何年も寝る前に少量の梅酒を飲んでから睡眠薬と安定剤をしこたま飲んで寝ているが記憶が飛ぶことはない。

最初に目が覚めたときに起きたので9時13分に起きた。毎朝起きると台所に行って、手帳に起きた時刻を書く。単なる習慣で、それをしないと気持ち悪い。珍しく夢の中に元妻が出てきたが、夢の中でも僕らの関係はグダグダだった。眠かったので朝食後に昼寝をした。目が覚めると外は物凄い風雨だった。まるで先日の台風が遅れてやってきたようだった。

午後、書斎のPCに向かって相場のトレードをしていると、気がつくと物凄かった雨は嘘のように止んで日が差していた。相場のポジションを早めに利確したのですることがなくなり、今日はいつもより早いが3時に母のいる特養に行った。

ホールで看護員のAさんと擦れ違ったが、彼女は僕の方を見向きもしなかった。なんだかまたしても失恋をした気分になった。母は部屋のベッドに横になっていた。今日の母は髪がめっきり白くなったように見えたが、それが今日になって突然白くなったのか、それともちょっとずつ白くなっていったことに今日まで気づかなかったのかは分からない。たぶん後者なんだろう。帰り際、またしてもホールの出口にAさんの後ろ姿を見かけた。結果的に今日はAさんを二度見かけたのにもかかわらず、なんだかもはや彼女の存在は僕にとってあまり現実的ではないような気がした。どこまで行ってもリアルにはならないような気がした。

昨夜からアマゾンのプライムビデオでドラマ「BORDER」を1話から見直している。やはり面白い。今日は4話まで見たが、次の5話はテンションが落ちることを知っているので飛ばしてもいいのかもしれない。

「BORDER」が面白かったこと、相場のトレードで昨日のストップを食らった分をほぼ取り戻したこと。今日のいいことはそれぐらいか。母のベッド脇でスマホでツイッターを見ていると、母が「靖」と僕を呼んだ。もしかしたらそれもいいことに入れてもいいかもしれない。だがやっぱり今日も中途半端な一日で、これからも中途半端な毎日が続いていく気がする。なんだかこれもリアルじゃない。一体どうすればリアルになるんだろう? 毎日、何もかもすべてを賭けて生きてみるか。そんなことができればの話だが。

村上春樹は毎日規則正しく生活することと言っていたが、もしかしたら自分にとってはそれが一番難しいことなのかもしれない。例えば、日記を書くことすら「僕」になったり「俺」になったりするのだから。

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