月山

4月6日、土曜日。

昨日同様、わりと早く目が覚めたのになんだかよく分からないうちにワープして10時50分起床。今日はなんとなく日中はエアコンの暖房を入れていたが、基本的には昨日同様暖かい日だった。

最近立て続けに海外口座を開いているが実質使っているのは2つだけなので、なんか見落としているものはないかと特にツール関係をチェックしていると、海外業者のひとつがソーシャルトレードの口座があるというので、なんだろうと調べてみた。すると、ZuluTradeという自動売買(いわゆるシステムトレード)のミラートレード専門の口座だった。人の作ったEA(自動売買システム)に乗っかって取引するというのは他社にもあって特に珍しいことではないのだが、この場合は有料のEAを買う必要もなく無料なのでちょっと試してみてもいいかなと口座開設を申し込んでおいた。土日なのですぐに開設されるわけではない。DAZNでJリーグの試合を見る合間にZuluTradeのEAのランキングとかを見て、これが上手くいったら……などとちょっとだけ夢を見た。EAに関しては使ったことはないのだけれど、まず頭に置いておかなければならないのはずっと勝ち続ける完璧なEAは存在しないということ。今回のZuluの場合は損失を監視するシステムがあり、ランキングによって上手くいかないEAは違うものに交換するようになっていて、きちんと資金管理できるのであればもしかしたらと思ったのだった。しかし気になる点もあり、それはEAを市販しているサイトと異なりバックテストの検証がなされていないようであり、各システムの稼働期間もそれほど長くないことだった。

すっかりやる気になっていたのだが、夜になって「zulutrade検証」でググってみると案の定やってみた人によると上手くいかないということが判明、当たり前だがそんなに旨い話は転がっていないのである。束の間夢を見たのだが結局は信頼するに至らないという判断でブラウザのタブを開いていたものを全部閉じた。考えてみればこれで当たり前に勝てるのであれば爆発的に広がってみんなやるはず。だからごく短期間ならともかく、そんなに上手くいくはずがないのはちょっと考えれば分かることだった。例えばEAのひとつの約定履歴を見ると、ユーロドルをひたすら売り続けるというもので、それなら裁量でやっても同じことだ。別のものを見るとポンドドルをひたすら買い続けるとか、そういうものが目立つ。こういう単純なシステムであればたまたまトレンドが合っていればその間は機械的にポジションを取り続けるだけで爆発的な利益を出すことも可能だろうが、ひとたびトレンドが逆行すると莫大なドローダウン(損失)を食らうことになる。ひとつひとつ見ていくと最大損失が1000ピップス近いものとかがざらにあって、これではとても無理とようやく目が覚めた。600ピップスとか1000ピップスとかの含み損に耐えるくらいなら裁量でマメに損切りした方がまし。なんていうか、人間はそういう当たり前のことが一瞬見えなくなることがあるのだなと。

閑話休題、今日は前述のように天気もよかったので、母に外の空気を吸わせたくなり、車椅子に乗せて一階に降りて玄関から外の駐車場に連れて出てみた。しかし外は風があって長くいるにはちょっと寒く、それに母も久しぶりの屋外に出てもそれほど嬉しそうでもなかったのですぐに戻った。二人で一階の通路にかけられている大きな絵画をしばし眺めた。紅葉の中に浮かぶ月山を描いた絵だった。それからエレベーターに乗って2階の母の部屋に戻った。今日の母は昨日のように何かをじっと見つめているという感じではなかった。帰り際に僕に手を振ってくれて少し気が楽になった。

夜はアマゾンのプライムビデオで金城一紀脚本のドラマ「BORDER」を5話まで見た。昨日だったか一昨日だったか、1話を見たときは設定(死者と話すことができる)があまりにも陳腐なので正直どうかなと思ったのだけれど、一度それを受け入れると結構面白く見れる。

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