a day in my life

「無題 その2」

見ればわかるけど、長文(笑)...

99年9月1日(水)

例によって起きられず、起きたらもう10時。それはいいのだが、昨夜チャットで話しこんでしまった北摂の釘読み職人が遅刻しなかったか心配だ。

店に着いたらもう11時半を回っていた。このところ僕にしては珍しくずっと早起きしていたので(と言ってもせいぜい9時だけど)、この時間になると途端にテンションが落ちる。そうでなくとも、何故か最近はやけに客が増えたような気がする。別にこの日記のせいではないとは思うが、なにやらプロっぽい人も見かけるようになったし、ただのロクデナシは明らかに増えた。この場合のロクデナシというのは、馬鹿にしているわけではなくて、本当にそうなのである。誰でも見ればわかる。こういうガツガツした人間が増えると自分のテンションが下がるので、なるべく早く来て台をさっさと選んでしまおう、というのが最近わりと早く起きていた原因のひとつ。

そう言えば、更新さぼっている間にルールが変わって、CR機も全台無制限になってしまった。「なってしまった」というのには訳があって、これも予想されたことだが、釘が渋くなった。ヘソに関してはほとんど全台をシメた、という印象。もともと無制限だった地下のCRの釘が壊滅状態だったことを考えると、とても歓迎できない。ま、一階に関してはそれほど極端にシメるとは思えないが、もしそうなったら違う店を探すまでのことである。

そんなわけもあって、出遅れただけで思いきりモーティヴェーション下がってしまっているので、ひとまずちょろちょろとカジノやらゼウスやらを試し打ち。たまたま道釘が一番よかったカジノで当たってしまい、持ち玉で確変の2連を引いたが、途中から唖然とするほど回らなくなってしまったのでさっさと引く。まあ、最初からヘソはシメられていたし、ジャンプ釘ももう少し上げ釘になって欲しいという程度の台だったし。結局一階では打つ気が失せて、なんとなく地下のマジチェのシマに。このシマも何故か最近はあまりアケなくなった。前から打っていた台がそれでもギリギリ他の台よりも広くは調整されている。ただ、前に打っていたときよりは足りないので半信半疑で打ち始める。打ち始めは快調に回ったので、ちょっとその気になって打ち始めて、5000円で当たったが時短は無し。案の定持ち玉は全滅して追い銭に入るが、そのうちこの台もハタと回らなくなってしまった。まあ、どっちがホントか、もう少し打たないとわからないが、そこまでリスクを犯すほどの釘ではないので、17000円を投資したところでヤメ。結局、この店では13000円ほどのマイナス。

こうあっさりと引いたのにはもうひとつ訳があって、二三日前にふと見に行った以前のネグラのR店が、何を思ったのか現金機のシマだけ2円換金になっていたのだ。最初は店の換金率を変えたのかと驚いて他のシマを見ると、どうやら違うらしい。僕がまだ来ていたころからすっかり無人のシマと化していたサンスケははずされて、CR機が二機種入ってついでに2円換金になっている。で、ざっとこの換金率を下げられたシマを見て歩くと、なるほどマジチェを始めとして釘をアケられている。ただし、印象としてはデジパチに関しては主にヘソをアケただけで、釘自体は2.5円換金ぐらいの釘。ちっとも喜んで打てないのがミソ。ところが羽根モノとなると話は別で、例の玉ちゃんのこの台のこの寄りアケてくれたらなあとか、この落としの命釘をアケてくれたらなあなどと思っていた台がアケられていたので、これは欲をかかなければ案外楽しくカタい勝負ができそうだ、と思ったのだ。

というわけで、もう4時近くになっていたがせっせと玉ちゃんを打った。曲りなりにもプロの端っこぐらいにはいる人間が2円換金の羽根モノ打つなんて、などと思うかも知れないが、侮ってはいけません。今日のこの台の時給は5時間半打って4千円強だったのだ。

今日も今日とて考えることがあって、8時を過ぎるころにちょっとしたスランプになってイライラしていたときに、男の店員が隣の台をせっせと拭き始めた。この店員は僕が通っているあいだに途中から入った比較的新人なのだが、いわゆる気の利かないタイプで、それこそ動物園の熊のようにクソ真面目にシマじゅうを結構なスピードで周りまくっているわりにはいざというときにいない、というタイプ。しかも物覚えが悪く、玉ちゃんで箱一杯の状態でデジタルにラッパとかピストルが出てきてがっかりしていると箱を持ってきたりする。それも三ヶ月も四ヶ月も経ってそうなのだからあきれたものである。そんなわけで、しょうがない奴だなあなどと密かに舌打ちしてしまったりしていたのだが、ふと考えると、彼には彼の事情というものがあるのだろう。不器用な人間であることは見ればわかるし、彼は彼なりに頑張っているのだろう。一生懸命隣の台を掃除している彼を見て、そんなことを考えた。そう考えた途端に、自分が酷く恥ずかしく思えてきた。僕なんぞはさぞかし楽して遊んで食ってるように見えちゃうんだろうな。下手に勝ってると、こいつらオレがこんなに真面目に働いている分を遊んで稼いでやがる、などと思われてるんだろうな。そう考えると、なんか申し訳ないような気持ちと同時に、その辺のほんとの遊び人と同じに思われるのはかなわん、と考えた。とにかくこうなったら嫌でも何でも出してやる。その辺の人が出せないぐらいに出そう。釘が閉まろうが何だろうが。それでアイツが出してるのはしょうがない、と思われるぐらいは頑張ろう。せめて真面目に仕事をしている店員と同じぐらいの仕事量をこなすつもりで。そう言えば、いまのネグラのコーヒーサービスの女の子の労働時間もやたら長いな、と思ったこともあった。僕なんぞがちょっとしたスランプぐらいでブツブツ言ってはいかんのだ。突然、そんな殊勝なんだか勘違いなんだかよくわからないことを思って、とにかく打てる時間までは打って出せるところまでは出す、と思いながら打ちました。

で、結局9時半にヤメ。何故なら、見たいテレビがあったから(笑)。

本日の収支 +12,000

back