a day in my life

「無題」

本音を言えば、少し日記の更新休みたい...

99年8月27日(金)

正直言って、今日は更新するつもりはなかった。ひとつには打っているあいだ余りにもいろんなことを考え過ぎて、そのまま書くと長尺で重苦しいものになってしまいそうだということ、もうひとつはそもそもこの日記自体、勝った負けたは関係なく、書きたいときに書くという主旨であるし、義務感から苦しんで書くつもりはないということ。まあ、今日はある種自分にとってエポックメイキングなところもあったので、自分の覚え書きのつもりでかいつまんで書くことにしよう。故に、わかりにくいところもあるかもしれない。

昨日今日と同じ台を打った。昨日アケられたチューミーハウスである。昨日は途中ストロークを迷ったりしたこともあり、31・2回という回りだった。それで当たったのがカスが二回だけというのだから、およそ内容は知れたものである。結果的には出玉が2000個で確率が900分の1のノーマルデジパチを打ったようなものだ。

ある種の危機感を持って、駅まで走ったりしたかいもあって、なんとか15分遅れぐらいで店に着いた。珍しく海物語は客が多かったのでパスして、ゼウスのシマを見ると、昨日アケられた台はどうやらそのままである。もしかしたら回りに関してはこれが一番かも知れないが、押さえずにチューミーハウスのシマに。昨日の台を見ると、唖然、あの内容でヘソ右をちょいシメ(たぶん目盛一つか二つぐらい)。もしかしてスタートで調整しているのだろうか。シマを一通り見てもバランスでは一番いいと思えるし、ヘソもシメられたとはいえ、右が上げ気味になっているのはそのままである。恐らくはゼウスの方が回転率自体は上だとは思うが、一瞬逡巡した挙句、シメ自体がそれほど回りに影響のある程度でないことと昨日の内容も考え合わせてこちらを打つことにする。何しろまだ例の等価になる可能性がある時間なので、迷っている暇はあまり無い。打ち始めると、最初の500円で25回転して当たってしまった。カス。とにもかくにも、先着になってから初めて等価無制限の札が付いた。持ち玉を打ち始めても昨日と遜色の無い回りで、800個ほど打ち込んだ時点で確変の2連を引いた。ここまでは申し分の無い展開である。

そこからが苦難の始まり。4倍ハマリで追い銭17500円でカス。それでまた2連を引くという同じような展開。なんとか持ち玉のうちにカスを二度ばかり引くが、またもやハマって全滅。追い銭に入る。この4倍ハマリ以降は、昨日のことやら、今月のことやら、果ては今年のことまで、いろんなことが去来してくる。とてもこの場で書ききれるものではない。二度目の追い銭は既に6時をまわった時点である。この時点から追い銭をするなどということはいつ以来なんだろう?ただ、この時点で僕の考えていたことはいかにすべきか、ということだけだ。夕方以降に追い銭をしたのは、等価という条件である以上持ち玉と差は無い、というそれだけのことである。それにしても、その間の虚無感というのは例えようのないものだった。それはこの日がどうこう、ということではなく。僕は総投資額3万円の時点で諦めることにした。何も今日だけが等価で30回以上の台を打てるわけではあるまい。最後の500円分の玉を打っているあいだ、ストロークが微妙にずれていることに気付き、調整した。残り20個ぐらいになっても、デジタルの時間効率を落とすまいと、停止後すぐに打ち出していた。一瞬、ふと、オレはいったい何をやっているのだろう、オレはいったい何なのだ、もう目の前で全部吸い込まれるところではないか、と気付く。我に返ると、最後の保留玉で3のリーチが掛かった。今日もこれで終わりか、と思いながら見ていると、手探りリーチになって当たってしまった。財布の中に余ったカードも入ってはいたが、上皿に4個残っていた玉で間に合った。

やっぱり長くなってしまった。結局、僕は恐らく今年で一番長い12時間打ち続けた。それで最初の1時間かそこらよりも収支を落としてしまった。それでも自分の立ち回りは間違っていなかったと満足すべきなのか、それとも台の選択を間違えたのか、僕にはわからない。ただ、結果に満足していないことは確かだ。ひとつだけ言えることは、僕らは不思議で危うい現実というものを受け入れて生きていかなければならない、ということだ。

本日の収支 +19,000

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