2007

「さて、と」

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毎年年末にはここを更新してその年を総括しているのだけれど、今年ばかりは記憶が曖昧模糊としていて総括のしようがない。それほど最近の僕は記憶力が酷い。昨日のことすら怪しいぐらいだ。いったいいつからこんなに記憶力がなくなったのか、それすら思い出せない。何か、なんとなくこんなことがあったなー、ぐらいは覚えているのだが、それが一体いつのことかという話になると、まったくお手上げなのである。そもそも、今年がどういうことから始まって、いつから始まったのかすらよく分からない。一度、マジに健忘症ではないかと思って、ウィキペディアで調べたぐらいだ。

まあそんなわけで非常に漠然としているのではあるが、今年はやっぱりうつが酷かったなあとは思う。特に前半は酷かった。と思う。じゃあ後半はよかったのかというと、やっぱり悪かったわけで、要するに病気に振り回されたような一年だった。一体いつになったら治るのか、見当も付かない。しかし、長い目で見ると、少しずつではあるが、いい方に向かっているとは思う。常に波はあるのだが、その波の振幅が大きくなっているし、したがっていい期間も長くなっている。来年辺り治ってくれないかなあ。もし治ったら、果たして世界はどのように見えるのだろうか。今の僕には、世界がぼんやりした、ぼうっとしたものとしか映らない。まあそれでもまあまあかな、などと思ってはいるのだが。

今年は不安感から電話魔になって、いろんな人に迷惑をかけた。特に、彼女、実家の母親には死ぬほど電話をかけたので、申し訳ないと思っている。さぞかし僕の意味のない長電話には閉口したことだろう。それも夜中なので。うつの人間と付き合うというのは、並大抵のことではないと思う。その意味では、今年も彼女には感謝している。いつも僕を助けてくれてありがとう。

よくなったといえば、今年も終わりごろになって、また音楽への興味が復活したのは嬉しいことだ。毎日音楽を聴くようになったし、ギターの練習をするようになった。これで、また文章(小説)を書けるようになればもっと嬉しいのだが。

今日もまた、夜、ぼんやりと世界を眺めている僕がいる。自分という訳の分からないものと対峙している僕がいる。まあよい。もうすぐ今年も終わりだ。新しい年がやってくる。ま、何が変わるというほどのものではなく、単に歳を取るだけなのかもしれないが、まあそれも人生というものだ。僕らは一日一日という日を積み重ねて行くしかない。それが砂上の楼閣なのか、なんなのかは分からないが。ただ、何もしていないようでも、僕らは何かを日々積み重ねている。何かが少しずつ、少しずつ蓄積されている。それが僕らという人間を作り上げている。僕らの人生というものを作り上げている。今日が昨日ではないように、来年も今年ではない。最近思うんだけど、人生というものもまんざら悪いものではない。

written on 26th, dec, 2007

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